無料集客に潜むリスク

ネットから集客する方法はたくさんあります。
SEO、SNS、YouTube、リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告など。

掲載にお金がかからない無料集客(SEO、SNS、Youtube)
掲載にお金がかかる有料集客(リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告)に分けて話します。

トップページにて、「司法書士完全攻略」というネット集客に必要な基礎知識を完全解説しております。
是非、ご覧ください。

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無料集客について考える

今回は、無料集客のお話をします。

無料集客の中でも説明しやすいのでSEO(読み方:エスイーオー)を例にお話していきます。

SEOとは…?

サーチ・エンジン・オプティマイゼーションの略語。

一般的にGoogleやYahooで検索したときに自分の事務所が表示されるようにする行為を指します。
ちなみに数年前からYahooは自社の検索エンジンを廃止し、Googleの検索エンジンを借りています。
そのため、集客業者の業界ではSEO対策=Google検索エンジンで有利な検索順位にすることを指しています。

SEO対策について

例えば、「ダイエット 食事」という風に調べるとダイエットに関するサイトが出てきます。

実際の検索結果

上記の画像では、最初に画像広告が出てきていますが、その下に
1位:本気でダイエットをしたい方におすすめの食事10選
2位:効果的なダイエット方法とは
という順番でサイトが表示されています。

例えば、2位のサイトが1位を目指すことをSEO対策と呼びます。
今は2ページ目にしか表示されていないサイトが、1ページ目に表示されるように施策をすることもSEO対策と呼ばれます。

SEO対策の仕組み

私は過去に自社メディアを美容系のキーワードで上げたことがあります。

SEOの破壊力は凄まじく、たった1キーワードで1位になっただけで、毎月200本近くの美容商品が売れたこともありました。毎月数万人がサイトに訪れます。

これが無料で掲載できてしまうので恐ろしいです…。

では、何をすれば検索順位は上がるのでしょうか?

実は「〇〇をすれば順位が上がる」という正確な情報は誰にもわからないのです。
多くのSEO業者と知り合いですが、みなさん雰囲気でやっているだけです。笑
検索順位のロジックはブラックボックスで、Googleのエンジニアのみぞ知る、です。

なのでみなさんに注意いただくたいのは「〇〇すれば確実に上がります。1位にできます。」という営業は100%詐欺です。

私も全盛期で200キーワードくらいで1位を取っていましたが、何回1位をとっても「たまたま今回は1位を取れた」という感覚です。2位3位に落ちてしまったものを1位に戻すことが出来なかったことがたくさんあります。

「私ならこのキーワードで1位にすることができます」なんてセールスは間違っても言えません。こんなことを言えるのはSEOを知らない人間か詐欺師のどちらかなので注意しましょう。

※ちなみに「Google認定のパートナーだから裏側も知っている」という営業をしてくる人がいます。英検3級だから大統領と会うことが可能、というレベルなので流してあげてください。

話を戻して、SEO対策についてご説明します。

正確なロジックはGoogleしかわからないと書きましたが、「〇〇をしたら何やら順位があがった」という現象に遭遇することがあります。この「順位が上がった」という施策を集めて、自社サイトに施すのがSEO対策になります。

この「なにやら上る可能性があるらしい」という有名な施策が2つあります。

  1. 優良なコンテンツ
  2. 被リンク

この2点を行ったことで私も上位表示をすることができました。

▼優良なコンテンツとは

優良なコンテンツとは、ユーザーの役に立つ記事のことを言います。

例えば、不動産登記の仕事中「住宅用家屋証明書の取得要件ってなんだっけ?」と検索して調べた経験があると思います。検索して調べた経験がある方は「司法書士法人浜松総合事務所さんの~住宅用家屋証明書について整理してみました~」という記事に一度は遭遇したかと思います。とてもわかり易く必要な情報が網羅されている優良な記事(コンテンツ)だと言えます。

検索したユーザーさんの悩みを解決できる優良なコンテンツを作ってあげることにより、上位表示をすることができます。

▼被リンクとは

被リンクとは、他のサイトから「このサイトのこの記事いいですよ!」とURL付きで参照されることです。

例に上げた 「司法書士法人浜松総合事務所さんの~住宅用家屋証明書について整理してみました~」 の部分です。
より多くの被リンクを集めることによって、Googleからの評価が上がり、上位表示することができます。

SEOでの集客は難しい状況に

現在はこの情報が広く渡り、資本力のある企業がSEOに参入してきました。

その結果、1記事1万字を超えるような記事が数千記事もあり、被リンクが数千個もついているのが当たり前になりました。検索キーワードは大手企業や資本力のあるサイトに独占され、予算が最低でも月数百万ないと戦えないようになってしまいました。

現在、月予算数万円のSEOで獲得できるのは、「新宿 司法書士」「大阪 合同会社 設立」のような地域ワードのみです。

こういった地域ワードの検索数は月に数十回程度の検索。サイトをリニューアルし、SEO対策を施して、百万円単位の予算を使うには上手くやらないと採算を合わせるのが厳しくなってきました。

無料集客にもリスクがある

無料集客は掲載無料ですが、一定の露出を獲得できるまでには労力やお金がかかります。

また、施策→効果までに半年かかることも珍しくありません。

さらに検索エンジンの表示ロジックは2~3ヶ月に1回代わります。その都度、変更後のロジックを推定し、施策に落としていかなければなりません。SEOでよくあるのが、検索で上位を取れて依頼が増加し、人を増やし事務所を大きなところに移転した直後に検索ロジックが変わり、依頼が激減し、順位を戻すまでに固定費に耐えられなくて事務所を閉めるというパターンです。

SEOが無料だから良いと飛びつく前に

・検索エンジンのアルゴリズムの影響を大きく受けるリスク

・その都度施策を考えて対応していかなければいけない手間

・施策が必ずしも正しいとは限らない=考えて試しても依頼に繋がらないリスク

といったデメリットを知っておく必要があると私は思います。

まとめ

無料集客は
・掲載は無料
・露出を得るには一点のお金と時間がかかる

といったメリット・デメリットがあります。

一度露出が成功しても、定期的に行われる検索エンジンのアルゴリズムの変更により露出が減少する可能性も高いです。そうなると、ほぼゼロから露出のための施策を考え直さなければいけません。

「安定的に集客をし続ける」とは全く違うものなので、そのリスクを踏まえて上で活用するようにしてみてください。