検索広告・ディスプレイ広告とは?
前回に続き、有料広告のお話をします。
有料広告は大きく分けて
・検索広告
・ディスプレイ広告
の2つがあります。
検索広告とは、GoogleやYahooなどで検索したときに表示される広告です。
トップページにて、「司法書士完全攻略」というネット集客に必要な基礎知識を完全解説しております。
是非、ご覧ください。

検索広告の例
「旅行」というキーワードで検索した場合の検索結果の画面です。
赤枠で囲った、【広告】と書かれている部分が検索広告です。

ディスプレイ広告の例
次にディスプレイ広告とは、SNSやYahooニュース、どこかのサイトを閲覧したときに表示される広告です。
画像右側の黄色い枠線の部分がディスプレイ広告になります。

有料広告について知る上で、この2つは攻略の仕方が異なるということを理解いただければと思います。
そのためにまずは検索広告とディスプレイ広告のメリット・デメリットをお話します。
それぞれのメリット・デメリット
検索広告
検索広告のメリット
検索広告のメリットは「能動的な人に出せるので、成約率が高い」ことです。
例えば「会社設立」というキーワードで検索した人に「会社設立に特化した司法書士」といった広告を表示させたらどうでしょうか。問い合わせを貰える可能性はそこそこあると思います。
では同じ広告をYahooニュースの広告枠に出したらどうでしょうか?
「会社設立に興味がない」ユーザーや「暇つぶし中」のユーザーが多いはずです。
検索したユーザーと比較して、問い合わせを貰える可能性はかなり低いとイメージできると思います。
検索広告は「関心が高く、しかも自分で情報を集めている」能動的なユーザーに広告が出せるので、成約率が高いということが理解いただけると思います。
検索広告のデメリット
逆に 検索広告のデメリットは
・アプローチできる人が少ない(限られている)
・単価が高い
ということです。
まず、ネットにつないでいるユーザーのほとんどは検索をしていません。
ほどんどが暇つぶしのためにSNSを見たり、Youtubeを見ています。
ネットを見ているユーザーの中で検索している割合は5%程度だと言われています。
つまり検索広告は「会社設立に興味のあるユーザーの5%程度にしか」アプローチ出来ません。
※イメージがつきやすいように極端な言い方をしています。ご了承ください。
更に「会社設立」というキーワードは獲得しやすいので、ライバルも表示させたいと考えています。
ただでさえ少ないユーザーに対して、多くのライバルが同じところに広告を出します。
そうなると広告枠の競争率が上がり、必然的に広告の単価が上がってしまうことが理解できると思います。
これがデメリットです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告のメリット
ディスプレイ広告のメリットは、「アプローチできる人が多く、クリック単価が低いこと」です。
ディスプレイ広告はFacebookなどのSNSやYahooニュースなどを見ている多くのユーザーに広告を表示できます。
全体の5%しかいない検索ユーザーにしか出せない検索広告と異なり、ディスプレイ広告は残りの95%に配信することができます。
また、広告を表示させる場所がたくさんあるので、オークション(広告表示の競争率)も検索広告ほど激しくありません。1クリックにかかる費用も検索広告の5分の1や10分の1程度であることが多いです。
検索広告よりも多くの人にアプローチでき、1クリックあたりの単価も安いのが特徴です。
ディスプレイ広告のデメリット
これだけ聞くとディスプレイ広告のほうが良く見えますが、デメリットが重要です。
ディスプレイ広告のデメリットは
・受動的な人にしか出せない
・成約率がすごく低い
ということです。
みなさんも過去の自分の行動を振り返ってみてください。
SNSを見てる途中に広告をクリックし、そのまま衝動買いにつながった経験はありますか?
ゼロではないにしても、かなり少ないと思います。
それだけ求めていない人に対して、モノを販売するのが難しいということです。
「興味をもたせる→必要性を理解してもらう→購入させる」の工程を1度の広告表示で完結させるのは難易度が高いです。
また、購入経験がある方も美容系や健康系の商品、日用品など、低コストの商品がほとんどではないでしょうか。
これが「会社設立」という商品の性質を考えると、更に難易度が上がることが理解できると思います。
SNSを見ている途中に「会社設立が安い!」という広告を見て、「お!ちょうど会社設立したかった!お願いしよう!」となるでしょうか?ということです。
検索・ディスプレイ広告、どちらから始めるべき?
これから広告をはじめる司法書士はどういった順番で始めるのが良いでしょうか?
検索広告からはじめるのがおすすめです。
能動的な人に売れなければ、受動的な人には絶対売れません。
砂漠で水を売れない人が、都内で水を売れるはずがないわけですね。
検索広告で定期的に売れるのであれば、ディスプレイ広告にチャレンジするのが良いと思います。
広告運用のベテランの方とよく情報交換をしますが、皆さん「ディスプレイ広告は難しい」と口を揃えて言います。
しかし、うまくハマればライバルを出し抜いて、低単価で多くの獲得ができる一面もあります。
さらに言えば、検索広告で予算が消化できなくなったら、ディスプレイ広告にチャレンジする形でもいいと思います。
司法書士は地域が限定されているので、検索広告の予算の消化に限界があります。
予算が消化されなくなったら、ディスプレイ広告に回す順番で私も考えています。
ただ、予算消化に限界があると言っても月百万円前後は余裕で回せるので、有料広告を始めていく段階の個人事務所にはあまり関係無い話かと思います。
まずは検索広告だけに力を入れて考えていくのが良いと思います。
まとめ
有料広告には検索広告とディスプレイ広告の2種類があります。
能動的なユーザーにアプローチできる検索広告がおすすめです。
まずは検索広告に集中して、余裕が出たらディスプレイ広告にチャレンジすると良いでしょう。